先日ミラノキャンパスでは、ファッションコース、デザインコースの学生向けマスタークラスに、カルティエの社長兼CEOである、シリル・ヴィニュロン氏に、"The quest for beauty: discovering Cartier "という刺激的な授業をして頂きました。
授業の中で、ヴィニュロン氏は、
「人間には幸せが必要です。もし、便利でつまらないものしか手に入らなかったら、私たちの人生は惨めなものになってしまうでしょう。では、何が私たちを幸せにするのでしょうか?恋愛、芸術、デザイン、スポーツ......これらは何のために役立つのか?
幸せになるために、私たちはそれを必要としているのです。
贅沢というものは、本当は必要ではないけれど、好きなもので人を幸せにするために満たしてくれるものでもあります。
私たちには美に対する責任があります。無駄で醜いことをしていたら意味がありませんからね。だから、ジュエリーやラグジュアリーに対する責任は、ストレートな美しさだと思います。売れるからといってくだらないものを売るのではなく、美しく、長く愛せるものを作る責任を持っています!」
彼は、イタリアの巨匠ジオ・ポンティやエットレ・ソットサスのような時代を超えたデザインが持つ、永続的で魅力的な品質について考えています。
「持続可能な価値を持ち、耐久性のあるデザインに取り組む必要があります。そうすれば、すぐに満足するのではなく、長く持ち続けたいという気持ちに変わります。」
「自分を信じ、挑戦を受け入れ、未知のものに立ち向かう準備をすることが大事。」と語るヴィニュロン氏。
「あなたがキャリアを作るのではなく、キャリアがあなたを作るのです!」
伝説的なラグジュアリーブランドのトップに上り詰めた彼自身の経験を熱く語ってくださいました。
当校は、このような著名なゲストをお迎えできたことを大変光栄に思います。